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peace piece days by NEUTRAL

Monthly Archive: 2017年9月

生地史子さんワークショップ@せせらぎサンデーマーケット10/22(SUN)

10/22(SUN) せせらぎサンデーマーケット

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10/22(SUN)

せせらぎサンデーマーケット・NEUTRALブースにて、生地史子さんのワークショップを行います⭐︎

 

木地師・生地史子さんによる、木のかけらを磨いてアクセサリーを作るワークショップです。

木の温かみや優しさ、木目にあらわれる個性に魅かれてものづくりを続けている生地さん。

木工の基本作業でもある磨くことを通じて、ものを作る楽しさや、ものへの愛着を感じてみませんか。

・参加費:1,500円

・所要時間:30~60分

・受付時間:10 / 11 / 13 / 14 / 15 時 ~(5回)

・参加定員:各回4名

・問い合わせ&予約 NEUTRAL Tel.076-262-6220

NEUTRAL FACTORY もうすぐお引越し

FACTORY移転準備中

NEUTRAL加賀店と家具製作工場が併設となる場所への移転準備を進めています。

昨年の暮れより、コツコツと着々と準備を進めて参りました。

ショップの移転より一足先に、家具製作工場がもうすぐ移転。

大聖寺のNEUTRAL FACTORYから加賀市内の別の場所へ…。

NEUTRAL設立から、14年間いくつもの家具を生み出してきたNEUTRAL FACTORY。

すこーしだけですが、移転前に写真でご紹介です。

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加賀市大聖寺の森の中。

鳥の声と虫の声。

この季節は緑に覆われてすごくきれい。

 

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機械移設前に、機械をきれいにお掃除&調整します。

 

移設を待っている機械たち。

新しい場所でもよろしくね。

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窓の奥には、NEUTRALのクリーム色のベンツ。

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たくさんの音と緑に囲まれて。

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移転が完了いたしましたら、改めてまたご報告させていただきます⭐︎

新しい機械も入り、家具の幅も広がります。

今後のNEUTRALにもご期待ください⭐︎

 

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-COCCO-

ナラ材の家具

台風一過の金沢。

空は晴天、いいお天気です。

今日は、NEUTRALでよく使う木、ナラ材についてのお話を少し。

 

ナラ無垢材

NEUTRALの家具の多くは、ナラ無垢材。

ナラは、大ぶりではっきりした木目をしていて、
板目は力強く、柾目は優しい表情をしています。

家具になった時の木目の出方の美しさはもちろんのこと、

・硬く、粘りと強度がある。

・着色・塗料の食いつきが良い。

・ナラ材に多く含まれるタンニンという成分は、腐食や虫食いを防ぎ、優れた耐久性を発揮する。

家具に向いている特徴をもっています◎

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ナラは、堅木(かたぎ)と呼ばれる広葉樹の材木の一つ。

名前の通り、堅くて丈夫。細胞が密で空気の含有量が少ないので重たいですが、傷や凹みに強いので家具や床材に向いています。

サクランボ、どんぐり、くるみなど、実をつける木が多いですね。

なんだかかわいいですが、幹は太くて曲がっていたり枝分かれしているので、材料によっては動きや節がバラバラ。加工が難しいのも特徴です。

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一方、軟木(なんぼく)と呼ばれる針葉樹は、真っ直ぐに伸びるスギやヒノキが代表的。

空気の含有量が多く、軽量で狂いが少ないが、名前の通り軟らかいので家具には不向きとされています。傷や凹みが目立ち、アンティークになるほどの強度をもちません。

でも狂いが少ないので、建築にはこの針葉樹が多く使われていますね。

 

 

等級Aを使う理由

NEUTRALのナラ材は、等級Aの国産のナラ無垢材。

ナラ無垢材といえど、全てが同じ品質というわけではありません。

無垢材にも等級があります。

等級の低いものは、節や辺材を含むものが多かったり、割れ・反りが起こりやすいものが多いです。

一方、等級の高いものは、節や辺材は無く、割れ・反りも最小限に抑えることができます。

さらに、その等級Aのナラ材を、割れ・反りが最小限で済むように職人が加工する。

当然、等級が高いほど木材の価格も上がる。

木材のグレードを落として、職人の手間を省いて…もっと安く家具を提供することもできます。

でも、それじゃあ、永く満足して家具を使ってもらうことは出来ない。

100年後にもアンティークとして使い続けてもらえる家具とは?

NEUTRALは根本となる素材から見直しました。

 

 

ナラの木目

大ぶりではっきりとしたナラの木目。

水の通り道である導管が太いナラ材。

濃い色のオイルを塗ると、その導管にオイルが入り込み、木目がよりいっそう引き立ちます。

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マテリアルについて-WEBSITE-

 

 

100年後にアンティークになる家具を

腐食や虫食いに強く、傷やへこみにも耐える強度を持っているナラの家具は、年月を経てもその存在感が失われることはありません。

むしろ、生活している中でついた小さな傷やシミが味となります。

木も人と同じ。

人間が怪我をしたり病気になったら手当てをするように、木の収縮や割れが起こった時は適切なメンテナンスをしてあげれば、また使い続けることができます。

たまにはオイルを塗って潤いを。

手をかけた分だけ、いい味わいが出てくるものです。

 

家具は人が使うもの。

人の暮らしとともに、誰かを幸せにする家具でありますように。

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-COCCO-

家具をつくる

無垢の木

無垢の木は、家具になった後もちゃんと呼吸をしています。

空気や水を吸って吐いています。

水分を含めば膨張するし、乾燥すればヒビが入る。

それは、生きている木にとっては当たり前であって、避けられないこと。

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無垢材と職人

そんな動きのある無垢材を家具に仕立てるのは、実はとても過酷です。

育った環境や日当たりなど、木はひとつひとつに個性をもっています。

動くクセや方向、木目の出方など、本当にそれぞれ。

NEUTRALの職人は、木の動きを読んで、木取りをし、家具に仕立てます。

 

ホゾ組みをする箇所に節がこないように…。

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組んだ後の、木目の流れが美しく自然になるように…。

 

継いで作るテーブルの天板が美しいか?

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※一枚板でない無垢のテーブルは、だいたい70~150mmの幅の無垢材を横に継いで幅の広い天板に仕立てます。

木材は木表方向に反ります。

反ってしまっても、大幅な動きを抑えるため、NEUTRALでは木表・木裏…と交互に継いで製作します。

 

無垢材の魅力

NEUTRALの家具は、ほとんどが無垢材。

特にテーブルや椅子などの常に人の手が触れる場所、リビングやダイニングの中心となる場所には無垢材の家具をおすすめしています。

なぜか?

無垢材は、人の手が触れて時間が経つほどにどんどん味わい深くなります。

ついてしまった傷やシミも、家具の味になります。

アンティークやヴィンテージ家具がとてもすてきなのは、経てきた時間があるからかもしれません。

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無垢材とデザイン

古くなってもなお、良いものでありつづける。

職人が丁寧なつくりでつくるのはもちろんですが、ずっと使い続けたくなるデザインであること。

それはとても大切だと思っています。

どんな空間でも、いつの時代でも、「いい」と思えるもの。

そう感じさせるのは、デザインの力。

無駄のないシンプルな構造、全体のバランス・細部の作りに至るまで。

こんなこと誰も見てないし気にしてないかもしれない…。

それでも、自分たちの良いと思えないものをつくることはできない。

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無垢の木は、100年後にもアンティークとして生き続ける。

そうさせるためのデザインの責任は大きいと感じます。